
ニューロフィードバックとは
ニューロフィ―ドバックとは、脳の中の電位活動をリアルタイムで正確に抽出し、その状態を音や映像を通して自身にフィードバックすることで、脳の自己調整力を高めていく技術です。本人が意識しないうちに脳がより安定した状態へと整っていきます。
ニューロフィードバックの歴史のルーツは1929年にドイツの精神科医ハンスベルガー博士が、人間の脳波を初めて記録したことにさかのぼり、「心の動きが脳に表れる」ことを科学的にとらえる道を開きました。その後脳波に関する様々な研究と実践が積み重ねられ、現在、世界では主要な開発・研究所30社ほどが様々なアプローチ方法を研究し、その技術は発展し続けています。
欧米においては、ストレスや不眠、集中力などの問題に対して、薬に頼らず自然な形で脳の働きを整えるアプローチとして、多くの臨床・研究実績があり、様々な疾患の症状改善を目的とする心理療法として保険適用になっています。
また、パフォーマンス向上目的としては、複数のオリンピックチームや、NASAの宇宙飛行士トレーニングセンター、アメリカ海軍・陸軍のトレーニングなどに取り入れられ、医療行為とはまったく違うアプローチで生活のクオリティーを上げて行くためのツールと考えられています。
日本においてはまだまだ一般的とは言えませんが、徐々に健康やパフォーマンス向上のための新たなアプローチとして可能性が見出されつつあります。
わたしたちはこの素晴らしい技術が、より多くの人に届くことを願い、正しい知識と安心できる環境の中で、ニューロフィードバックの普及と発展を目指しています。